内出血は良い現象?

鍼で治療を行うと、鍼を抜いた時に出血(極少量の出血)がみられることがあり、内出血になることがあります。
出血によって出てきた血液や内出血を、東洋医学では、『瘀血(おけつ)』と言います。
『瘀』とは停滞という意味で、流れが悪く滞りがちな血液や体内で不要になった血液(老廃物) のことをいい、正常な血液に比べて粘度が強くなって流れが悪くなっていることです 。

血液には、全身に酸素などの栄養を運ぶ働きと、体内に不要となった二酸化炭素などの老廃物を回収する働きがあります。
血液は血管内を通りますが、血管の壁(血管壁)は、ゴムホースの様に弾力があり、柔らかいのですが、血液の流れが悪くなってしまうと、血管に酸素や栄養が行き渡らず、新しい血管壁が作れず耐えようと硬くなり弾力を失います

鍼を体に刺入した時、弾力のある血管は鍼を避けることができるのですが、ストレスや疲れ、食生活の乱れ、コリによる血行不良により、血流が悪く血管壁がもろくなることで、瘀血が溜まり、血管が鍼に負けて破れ、血液が漏れ出し内出血になってしまいます。

しかし、内出血は東洋医学でデトックス作用として考えられています。
内出血は、瘀血や流れが悪くなった気を身体の外に出すことで、身体の不調を整えてくれるのです。
人間は自然治癒力を持っています。鍼によって傷つけられた血管は、白血球などの細胞によって新しく作り変えられます。
特にお顔は他のところに比べて毛細血管が多いため、内出血のリスクを絶対避けれないとはいいきれません。
ですが、内出血は本来、弱った血管や細胞が生まれ変わっている過程なのです。

Follow me!