シミの原因は、紫外線だけではない

歳を重ねるごとに、しわ・くすみ・たるみ・シミなどのお肌の悩みが出てくるかと思います。特にシミは、気づいたらできているということもあります。
お肌の悩みは、お肌の問題だけではありません。
お顔は内臓の鏡と言われていますので、身体の不調がお顔にシミやしわ、ニキビなどの症状として現れます。

シミは、皮膚で作られたメラニン色素が蓄積したものであり、蓄積した部分は皮膚が黒く見えます。
医学的に『老人性色素班』『肝斑』と言われ、シミといって思い浮かべるのは『老人性色素班』のことです。
『老人性色素班』は、数㎜~数㎝(2~3㎝)ぐらいの大きさで、紫外線の当たりやすい部位(顔・手・腕・肩など)に多くできます。
『肝斑』は、眼の周囲を除いた両頬や口のまわり、鼻の下などに左右対称に広範囲にできます。

シミの原因は紫外線の関与が一番とされてますが、雀斑(じゃくはん)=ソバカスは紫外線の影響の他に遺伝も関係しています。
皮膚に紫外線があたると、基底層(表皮)のメラノサイト(メラニンを作る細胞)が活発になり、メラニンを過剰に作ります。
皮膚のターンオーバーで古くなったメラニンは、上へと押し上げられ垢として剥がれ落ち、肌の色は一定に保たれます。
ところが、紫外線に当たり続けたり、長年当たってた紫外線が蓄積すると、メラニンが過剰に作られてしまいます。また、生活の乱れやストレスによってターンオーバーが正常に働かなくなってしまうと、メラニンが剥がれ落ちずに残り、皮膚内に沈着してしまいシミになります。

また、東洋医学でシミは、『瘀血』が原因とされています。
『血』がしっかり全身に行き渡ることで、ターンオーバーも正常に働き新しい細胞を作ることができますが、血の流れが滞ると皮膚にまで栄養が行き渡らず、ターンオーバーが遅くなってしまいます。
また、血は全身の老廃物を回収しており、メラニンも垢として剥がれ落ちるだけでなく、老廃物として排出されます。血によって排出されることによって、シミを防いでいますが、血の流れが滞ってしまうとメラニンが回収されず溜まってしまい、シミになるのです。

シミは紫外線が原因と思われてますが、紫外線だけではなく身体の状態(血の流れ)や生活環境(食事・運動)、ストレスなどもシミの原因になっているのです。

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