皮膚の働き

歳を重ねるごとに気になる皮膚(肌)の悩みですが、皮膚には、様々な働きがあります。

皮膚は、『表皮』『真皮』『皮下組織 』の三層から構成されています。

『表皮』は、外界からの乾燥や外力から保護するバリアであり、ラップのようにとても薄いです。
表皮はさらに、五つの層に分かれており、その中で最も深い層を『基底層』といいます。この基底層で新しい皮膚の細胞が作られ、それが上へと押し上げられて、皮膚の表面(角質層)に出てきます。それが古い角質(垢)として剥がれ落ちて、新しい皮膚に生まれ変わります。
この皮膚の生まれ変わりをターンオーバーといい、表皮は、約28日周期で常に新しい細胞に生まれ変わっているのです

『真皮』は表皮に比べとても厚い層で、皮膚の本体ともいえる場所です。
なぜなら、真皮によって皮膚の張りや弾力が維持されているからです。
真皮は、皮膚の形を保っているコラーゲン(膠原繊維 )皮膚の弾力を保つエラスチン(弾性繊維)が占めていますが、大部分はコラーゲンが占めています。さらにその間をゼリー状の『ヒアルロン酸』が埋め水分を満たしており、皮膚に張りと弾力を与えています。
コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸は『線維芽細胞 』によって作られています。
また真皮には、血管やリンパ管、神経、汗腺などが通ってあり、皮膚の細胞に栄養が配られています。

『皮下組織 』は、皮膚の三層の中で最も奥にある組織で、脂肪を多く含んでおり、この脂肪を『皮下脂肪 』といいます。
皮下脂肪は、クッションの様な役割をして外部からの刺激や衝撃をやわらげ、骨・筋肉が傷つかないようにしています。また、熱を伝えにくい性質があり、保温作用の働きや、余分なエネルギーを脂肪として蓄える働きもあります。
皮下脂肪は、余分な肉として悪いイメージがありますが、体を守る大事な働きを担っています。

このように皮膚は、薄いですがこの薄い中でもちゃんと役割があるのです。この皮膚の働きが、年齢とともに衰えてくるとシワやたるみの原因になってしまうのです。
ターンオーバーは、年齢とともに新しい細胞へ生まれ変わるまでに時間がかかってきます。
よく化粧品関係で『角質層まで』と聞いたことがあると思いますが、角質とは表皮の一番表の層のことであり、むやみに角質ケアをすることは、皮膚のバリア機能を弱めていることにもなるのです。

シワやたるみなどの皮膚に関するお悩みの解決する手段として鍼が効果的なのです。皮膚を鍼で刺激することで、線維芽細胞が活性し、真皮のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が増え、皮膚に張りと弾力が出てくるのです。(個人差あります)
美容分野でも様々は治療法があります。その中で唯一鍼は、自分の持っている治癒力を利用して改善する方法であり、身体の内側からきれいにするということにもなるのではないかと思います。
鍼灸治療は身体(腰痛・肩こり・自律神経など)の治療だけでなく、美容の分野でも活躍してるのです。

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