土星、時代の変化

2017年から星の支配による周期が、日(太陽)から土星へと変わりました。
この星の周期は36年周期となっており、それぞれの惑星の特徴が36年間続きます。

2016年までの36年間は太陽の支配による周期で、この太陽の36年間は占星術の太陽の象意が現れます。
太陽は目に見える昼の世界で集団性を表しています。
特徴として、男性的な力や、努力や根性、力でなんとかなるという体育会系的なノリがメインストリームとなっており、その流れに乗って頑張って努力すれば何とかなった時代でした。

例えば、極端な長時間労働や過剰なノルマ、残業代・給与等の賃金不払などのブラック企業は、2016年までは時代の流れに乗っていたので時代の雰囲気となじみ、あまり問題視されませんでした。

その後、2017年ぐらいから徐々に長時間労働やノルマに対してなど、今まである意味美徳とされていたものが叩かれはじめ問題視されるようになってきました。
はっきりと年が変わった瞬間に変化しているわけではなく、太陽の周期が終わろうとしている数年前から、土星っぽい影響が徐々に出てきており、その流れがいよいよ強くなって時代が変化してきていることが分かります。

土星周期に入り、土星の象意である精神性や宗教性、個人的感性の象意が強くなり、見えない世界への興味、集団ではなく価値観が個別化していく時代に入りました。例えば、youtuberのようにネットで動画を配信すると有名になったり、Instagramerのように個人が情報を発信して、数万、数百万のフォロワーに影響を与えたり、メルカリのように個人で少数の趣味・感性が一致する人にモノを売って稼ぐなどの活動がしやすい環境になってきたのです。

そして土星の時代に元号は平成から令和に変わり、文化や社会の常識が変わろうとしています。
それは人間関係でも違いがみられます。若い世代に対して言ってることが通じない、話しが合わないなどの経験をされた方もいるかと思います。それは、昭和と平成では文化や常識に違いがあるからです。ちょうどそのあたりの影響を受けて、TVのクイズ番組でも「そんなこと考えたこともなかったクイズ トリ肉って何の肉?」(クリックで番組ホームページへ移動)というのが放送されています。

個人的にはこの番組は、そんなことも知らないの?と若い世代を馬鹿にするような雰囲気で作っていますので好きではないのですが、時代の流れを見極めるうえでは象徴的な番組だと認識しています。

昭和的な価値観を持った製作者が若い世代の無知を集団で吊るし上げ、知っているのが常識だといわんばかりに世の中の支持をとりつけて留飲を下げようとする構造で、将来的にはコンプライアンス的に問題になりそうな番組ですが、令和元年においては許されていたとして、後世の研究者にも注目されるのではないかと思います。なぜコンプライアンス的問題になるのかについては、長くなりますので、機会があればまた後日改めて書きたいと思います。

昭和の時代は、戦争があった時代です。戦争は勝つか負けるかが生死に関わってきます
ですので、集団として生き延びるために、力でいうことを聞かせるという教育(軍隊式教育)が容認されてきました。
本来は終戦によりこの軍隊式教育は無くなるべきであったのですが、戦後の日本の貧しさもやはり集団として生き延びることを優先し、均質で良い労働者を大量に作るという目的に軍隊式教育は合致したために、その後も昭和を通じて軍隊式教育は容認されてきたのです。
なので昭和生まれの人は知らず知らずのうちにこの教育に洗脳されて、昭和の価値観で育っているのです。

軍隊では個性は邪魔になります、常識・暗黙の了解に疑問を抱いて、いちいち質問してくる人は非国民となります。
そのような同調圧力が昭和の教育、文化の基底にはあるのです。
そしてそのような価値観で生きている人は根底に不安が植え付けられますので、負けることが嫌いです。負けると死の恐怖が連想されるように洗脳されているからです。
負けるのが嫌いということは、基本上から目線になりますし、基本的に人間関係は仲間か敵の二つしかないので、やさしい一面と、不寛容で攻撃的な一面という両極性を持つことになります。
若い人から見たら、「相手にするとお節介でめんどくさいけど、敵と思われるともっとめんどくさいオジサン」と思われるようなのが典型です。

現代は平和の時代です。経済や生活の勝負で負けたからといって命までは奪われない時代です。
命が安全な時代にもっとも成果を上げる組織というのは、個人を尊重して、構成員が活動しやすい環境を提供する組織であるということは、世界的に発展している企業をみれば自明のことです。

若い世代は昭和の軍隊式教育の影響がだんだん薄くなってきてますので、そういったことにも敏感です。そして平成から令和になり昭和の教育がさらに時代に合わなくなってきて、若者の支持を得られなくなっています。

成長し続ける人間は、一つの価値観にとどまってはいけません。昭和はもう2つ前の元号になりました。
恐怖による洗脳教育から早く離れ、現実の世界を色眼鏡なく見なくてはいけません。
お互いに理解しあうということが、これからの時代大切なのです。
その人の個性を認めること、相手は敵ではないことを知ること、相手の興味に興味をもつこと
色眼鏡を外して相手の興味に興味を持つことによって、新たな発見が見つかるかもしれません。

すべての人の個性が伸びる時代ですので、自分の個性を伸ばし、ゆとりを持って土星の36年、令和をよりよく過ごしましょう。
その時代の文化や常識にあった生き方をすることで、人生が楽しくなるのではないかと思います。

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